住まいのワンポイント の記事一覧

住宅の耐久性向上を目指すリフォームが大幅増

結露対策のリフォームが増加傾向に

国交省が公表している「平成20年度リフォーム住宅の調査結果」によれば、住宅の構造に関する改善・変更を行った人の中では、「基礎・構造の補強」とともに「断熱工事・結露防止対策工事を行った」人が多く、全体の4割近くにのぼるそうです。具体的には、「基礎・構造の補強を行った」が40.6%と最も多く、次いで「断熱工事・結露防止対策工事を行った」が37.5%、「耐震改修工事を行った」が31.3%となっています。
リフォームを実施した動機では、「住宅が傷んだり汚れたりしていた」が4割以上、「家を長持ちさせるため」も2割を超えました。リフォームにより住まいの耐久性の向上を図り、家を長持ちさせようとするユーザーの意図が伺えます。

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エコカラットで結露防止

湿度を調節する壁材「エコカラット」

INAXから発売されているエコカラットは、室内の湿度を調節する働きをする壁材です。エコカラットには微細な孔が無数にあいていて、この孔が湿気を吸ったり吐いたりしています。室内の湿度が高くなるとこの孔が湿気を吸収して湿度を下げ、逆に湿度が低くなると湿気を放出するというわけです。昔ながらの漆喰壁や珪藻土壁と同様の原理です。
エコカラットはこの調湿性によって窓の結露を抑制します。その効果は珪藻土壁の4~5倍、調湿クロスの15倍と言われています。湿度だけでなく、ホルムアルデヒドなどの化学物質、特にトイレや洗面所などの臭気をも吸着し、カビやダニの繁殖を防ぐので、アレルギー体質のかた、ニオイに敏感なかたにはとても有用な建築材料です。
壁一面などそれなりの面積に貼らないと効果が発揮されにくいですが、真空ガラススペーシアなど窓ガラスの結露対策リフォームと併せてエコカラットを壁に貼れば、窓ガラスの結露・湿気対策、室内の臭い・カビ対策は万全です。

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窓ガラスの結露防止に有効なマルチヒーター

窓際を暖めるという発想

ここ最近になって窓際に置くヒーターが商品化され、マルチヒーターとか、結露防止ヒーターといった商品名で通販でも売られています。冬の冷気は窓ガラスを通じて室内に入ってきますので、その窓際を暖めることによって、結露の原因である窓際の温度差を緩和し結露を防止するのと同時に、省エネに繋げるというものです。当然窓付近に発生しやすいカビの防止にも繋がります。省エネ設計のため、一日中つけっぱなしにしておいても、電気代は20~30円ぐらいだそうです。
商品化されてからまだ日も浅いので、実際の効果のほどはあまり耳にすることはありませんが、考え方としては大変効果的だと思います。真空ガラススペーシアのような結露を防止するガラスとの組み合わせで使用すれば、こういったヒーターもより高い効果を発揮し、ご家庭内の省エネにも一役買うのではないでしょうか。

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ブロックの使い分けでコストダウン

見えないところにはコンクリートブロック

隣地との境界工事は、外溝工事の中でも比較的コストの掛かる部分ですから、なるべく無駄なコストは省きたいものです。境界にはアルミや鋳物のフェンスを立てるのが定石ですが、そのフェンスを立てるために必要となるブロック塀にもコストダウンのポイントがあります。
ブロック塀にはコストは安めだけれど見栄えのしない普通のコンクリートブロックと、少しコストアップにはなるけれども見栄えの良い化粧ブロックとが有ります。前面道路に面したヵ所や、玄関正面などの人目につくところには化粧ブロック、隣地境界や建物の裏側など目立たないところにはコンクリートブロックという様に、使い分けをすると経済的です。

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結露でガラスのゴムが真っ黒にカビてしまった!

ガラスゴムのカビは落とせるか!?

窓ガラスから滴り落ちる結露が原因でガラスの縁のゴムが真っ黒にカビている状況をよく見かけます。二重内窓インプラスや、真空ガラススペーシアなどを設置することにより、未然に窓ガラスに付く結露を防ぐ事が出来ればそれに越した事はありませんが、もう既にガラスゴムに付着してしまったカビはどうすれば落とせるでしょうか。
まずはまめに結露をふき掃除して頂くのが効果的ですが、薄っすら程度にカビが付いているくらいであれば、塩素系洗剤をキッチンペーパーやティッシュに染み込ませ、それをしばらくゴムの上に敷いて擦り取るとよく落とせます。もう真っ黒になるくらいカビが付いてしまったら、なかなか掃除では落とせませんので、ガラスのゴムを交換したほうがよいでしょう。ガラスゴムはガラス店さんに依頼すれば交換可能です。

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結露とカビとウイルスと

除湿したいけど加湿したい??

特に秋から冬にかけて窓周りをビッショリと濡らす結露は毎年の頭痛のタネです。乾燥しがちな時期ですので、加湿機をかけて空気を潤したいところですが、この加湿機が室内の結露の一因となっているのも事実です。結露は窓周りの壁クロスや家具の裏にカビを発生させ、健康にも当然悪い影響を及ぼします。かといって結露を防ぐために除湿機をかければ、室内の空気はカラカラに乾燥するので、今度はインフルエンザなどのウイルスが活発化してしまいます。加湿が結露やカビの原因となり、除湿がウイルスの活動を促すという、どっちつかずの状態に、どう対処したらよいのでしょうか。

調湿という言葉がカギとなります。湿り過ぎず、乾き過ぎず、室内を一定の湿度に保つということです。加湿機の中でも、直接的に結露の原因となるスチーム式や超音波式は避け、比較的結露が発生しにくい気化式をお勧めします。

調湿機能のついた気化式の加湿機であれば、湿り過ぎず、乾き過ぎずの状態をキープ出来ます。ただし、気化式は室温を下げるというデメリットもありますので、その点は注意が必要です。また、いくら気化式の加湿機を使ったからといって、結露がまったく出ないというわけでもありませんので、冬場であってもやはり室内の空気の入れ替えはしたほうが良いでしょう。

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ドラムの音は消せるのか!?

空気を伝う音と、固体を伝う音

先日お受けしたご相談は大変難しいものでした。「マンションの部屋でドラムを練習したいのだが、防音室など作る予算はない。窓の防音工事をすれば大丈夫か?」というご相談内容でした。何をもって大丈夫か?とするかにもよりますが、常識的に考えて「難しいです。というより無理と申し上げたほうがよろしいかと・・・」といった主旨のお返事をさせて頂きました。
”楽器と防音”の項でも述べましたが、音の伝わり方は、空気伝播固体伝播と大きく2つに分けられます。音の出入りが激しい「窓」というものに防音遮音対策工事を施せば、その窓から出入りする空気伝播音はかなり軽減されます。ただし、いくら窓の防音対策を講じたからといって、壁や天井や床を伝わる音はまったく軽減されません。
ドラムの件をご相談頂いた方の事例は、まさしくこれに当り、ドラムという楽器は建物のコンクリートを伝ってお隣、上下、斜め方向のお宅にまで音が侵入していきます。それでも「どうにかならんか。なんとかして欲しい。アイデアを出してくれ。」と仰られるので、まずは窓の防音工事をお引き受けさせて頂きました。それから、私共では責任をもった施工が出来ませんのでDIYで、自己責任でお願いします、・・・との前置きをさせて頂いた上で、一般の方にでも出来そうな簡易的な防音工事のアドバイスをさせて頂きました。
平たく言いますと、市販の吸音材を壁、天井に両面テープですき間なく貼り付け、床にも吸音材を敷き詰め、ドラムの下には防振ゴムを敷く、というものです。さっそくこのお客様は、ホームセンターや通販で材料を仕入れ、トライなさったようです。後日メールでその後のご様子をお知らせ頂く機会がありましたが、なんと「かなり調子がいい。まったく問題ないです。」と書かれておりました・・・・・

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防音カーテンの効果のほどは?・・・

ただの布切れにしか見えない防音カーテン。本当に効果はあるのか!?

防音カーテンは空気伝播音の遮音を目的とするカーテンで、通常のカーテンに比べ厚手に作られており、高い吸音効果を発揮するという物です。ただの布切れにしか見えないといっても、そこはやはり防音に特化して作られた製品ですから、すき間なく適正に施工された防音カーテンであれば、一定の防音効果は得られます。特にキーン!というような高音域はよく遮音すると言われています。
ただ、実際の生活騒音は、高周波の音よりも中音域の音のほうが圧倒的に多いのも事実です。この事からも、防音カーテンの防音・遮音性能には限界があると言わざるをえません。また、「防音二重窓、二重サッシなみに効果があります。」と表示している防音カーテンのメーカーも有りますが、完全密閉型の二重サッシと同等性能というのは、誇大な表現と言わざるをえません。やはり防音・遮音性能ではデータ的に見ても、トステムのインプラスなどの二重窓・二重サッシのほうがハイレベルです。
防音カーテンは一定レベルでの効果はもちろんありますが、過大な期待は禁物だと思います。施工時に防音カーテンと壁とのすき間に気をつけるのはもちろんの事、そもそも元々付いている外側のサッシにもすき間がないか、充分な確認が必要です。もしすき間があれば、サッシの建て付け調整をしっかりとしてから、防音カーテンの施工を実施するようにしましょう。

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引き違いサッシのクレセント錠が掛かりにくい!

クレセント錠は掛かり具合を調整出来ます。

2枚のガラス戸が左右に動く窓を引き違いと言いますが、サッシの丁度真ん中へん、向こう側にクルっと回すカギ(錠)が付いていますが、これをクレセント錠と言います。引き違い窓のカギとしては、最も一般的なものです。長年サッシをお使いのうちに、だんだんカギを回すのが固くなってきて、仕舞いには掛からなくなってしまうようなケースもあります。これはガラス戸自体の建て付けの狂いなどが原因で起きる場合もありますが、クレセント錠を止めているネジが緩んで、クレセント錠自体が動いてしまっている場合も多いです。
下図のようにクレセント錠には引っ掛ける側の本体と、引っ掛けられる側の受け金具とがあります。どちらもサッシに対してネジで止められていますので、そのネジを緩めれば多少動かすことができ、調整が可能となります。ネジは取ってしまうと後で厄介なので、完全には抜き取らないで緩めるだけにしておきます。この状態でクレセント錠本体と、受け金具をそれぞれ上下左右に動かしてみて、掛かりが良いところで再び先ほど緩めたネジを締め付けます。これでクレセント錠の調整は完了です。

クレセント錠調整1
クレセント錠調整2
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バタンッ!と閉まる玄関ドアは危険です。

ドアクローザーでスピード調整が出来ます

ドアクローザーとは、玄関ドアなどの上のほうに付いている横長の箱のような部品で、内部の油圧の働きによってドアの開閉スピードを調整しています。ドアチェックと呼ばれることもあります。この油圧の働きが弱まったり、狂ったりしてくると、これまではゆっくりと閉まっていたドアが、バターン!と大きな音を立てて勢いよく閉まるようになってきます。こうなってくると大変危険です。思わぬところで手や指を挟んでしまうかもしれません。
ドアの開閉スピードは、ドアクローザーの横についている調整弁でコントロール出来ます。調整弁の頭はプラスの場合もありますし、少し古いものではマイナスもありますので、見合ったドライバーで弁をまわりて調整します。たいがいの場合、調整弁を左にまわすと速度が早まり、右にまわすと遅くなります。

ドアクローザー調整
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