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網入りガラス、強化ガラスは防犯に有効か

網入りガラス、強化ガラスは防犯対策にはなりません!

網入りガラスを防犯用ガラスと思ってらっしゃるお客様は多いです。これは大きな間違いです。
そもそもなぜ網入りガラスなるものがあるのでしょう。これは建築基準法と関係があります。防火地域や準防火地域内の建物にある窓、ドアのうち、道路中心線、隣地境界線から一定距離以内にある(詳しくは省略しますが)窓、ドアには網入りガラスを使用することと法で定められているのです。
これは万一火災が発生した時に、ガラスが溶けて脱落し、窓を通して延焼を起こしてしまうことを防ぐ目的があります。ガラスに網が入っていれば一定時間ガラスの脱落、飛散を防ぎ、ひいては延焼を防ぐことができるというわけです。
網入りガラスの網にはこのような意味はあっても、防犯性は何ら考慮されていません。道具を使えば他のガラスと同じように簡単に穴をあけることが出来てしまいますので、誤解の無きようお願いいたします。
また、強化ガラスも防犯対策に有効であると誤解されがちなガラスです。確かに強化ガラスは硬いのです。硬いということは壊れにくいのです。ところが壊れ「にくい」というだけであって、実際にはある道具を使って、ある方法を取れば非常に容易に粉々に壊すことができるのです。ただし強化ガラスは割れる瞬間に大きい音がしますので、周囲に気付かれやすいということはありますが・・・
結論としては、「網入りガラス、強化ガラスは防犯対策にはなりません。」
ガラスで防犯対策するならば、やはり防犯ガラスに勝るものはないでしょう。

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面格子は万全か

過信は禁物!面格子は万全の防犯対策ではありません。

面格子は比較的手軽な費用で出来る窓の防犯対策です。一般的によく見かける縦格子状の面格子は、バールなどでこじれば簡単に壊せてしまうため、過信は禁物です。費用はあがっても、より高い防犯効果をお求めでしたら、最低でもアルミ製ヒシクロスか井桁型の面格子がお勧めです。堅牢なステンレス製、鋳物アイアンでしたら、より安心です。
よく面格子が付いているからといって、ちょっとご近所に買い物に出かけたりする際に、クレセント錠をかけずに窓を開けっぱなしにしていくお方がいらっしゃいますが、あれは絶対にいけません。わずかの時間でも、家を離れる際には、必ずすべての窓、ドアなど施錠するよう心がけて下さい。雨戸や窓シャッターがついている窓の場合には、面倒がらずになるべく閉めて施錠して下さい。

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意外と見落としがちな換気口

換気口にも防音対策を!

窓を閉めてても音が出入りしてしまう箇所があります。壁についている換気口です。
密閉性の高い現代の住宅では換気口は開放しておいた方が良いのですが、空気の出入りと同時に音の出入りも許してしまいます。意外と見落としがちなのですが、音は換気口のようなちょっとしたすき間からでも出入りします。
せっかく窓の防音対策を施しても、換気口から音が漏れてしまうようでは、そもそも窓の防音対策の意味がありません。窓の防音対策と同時に、換気口も防音タイプのものがありますので、そういったものに交換することをお勧めします。

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