住まいのワンポイント の記事一覧

サッシが固くて動かない!

まずは戸車が交換出来るかどうかです。

横に引いてあける引き違い窓、片引き窓などは、レールの上を戸車が走ることによって開閉します。戸車がスムーズに回転してるうちは良いのですが、経年劣化によって戸車の回転が悪くなったり、ひどい場合には戸車がつぶれてしまい、サッシをレール上で引きずるようになってしまったら、日常生活にも支障をきたしてしまいます。
こうなってしまったら、まずは戸車の交換を検討すべきですが、サッシメーカーの純正パーツが必ずしも入手出来るとは限りません。どんなサッシにも必ず使えるわけではありませんが、画像のような差込み戸車、はめ込み戸車などと呼ばれている汎用品があります。

差込み戸車

サッシの下溝にスポっとはめ込むのですが、スカートのように広がったバネ板の働きによって、溝の中で突っ張るように固定されるというものです。ご自身でサッシ(ガラス戸)をレール枠から外せるのであれば、DIYで戸車を取付け出来る事も充分可能です。戸車に木片などを当てがって木片ごとハンマーでたたき込めば、サッシの下溝にスポっとはまります。
溝の奥行き寸法が小さいサッシ、あるいは奥行き寸法が大き過ぎるサッシには、このような差込み戸車もはめ込むことが出来ません。こうなりますと、あとはカバー工法かぶせ工法といって、古いサッシ枠に新しいサッシ枠をかぶせてしまう方法で、サッシそのものをリニューアルする必要があります。

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ガラス破りが依然トップですが・・・

25%は無施錠・施錠忘れ

警視庁の統計によれば、平成20年度に発生した空き巣の侵入手口は、戸建住宅で63%、マンションで44%と、依然としてガラス破りがトップでした。その他の侵入手口としては、ピッキング、ドア錠破り・破壊、戸はずしなどもありますが、意外と多いのが無施錠・施錠忘れです。
無施錠・施錠忘れの割合はなんと戸建住宅で25%、マンションで33%という数字になっており、空き巣被害のうち3件から4件に1件は無施錠・施錠忘れが原因ということです。空き巣目的でやってきている泥棒を前にして、窓やドアにカギがかかっていないのですから、これではどうぞお入り下さいと自ら招き入れているようなものです。
家についているカギというカギはすべてかけるようにしましょう。玄関ドアは言うにおよばず、雨戸のカギやサッシに付いている小さな補助錠なども必ずかけておくクセをつければ、それだけでも空き巣被害に合う確率はグッと減るはずです。

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簡易版の断熱二重窓

奥行きの狭い窓の木枠にも取付可能な二重窓

メーカーを問わず防音、断熱二重窓は、窓の周りにある木枠に取り付けられます。主要サッシメーカーの二重窓製品は枠幅が7cmほどありますので、窓の木枠の奥行きも7cm必要でした。
今回ご紹介するサンタムスというメーカーの断熱二重窓は、枠が大変スリムに出来ており、木枠の奥行きが3cmあれば取り付けられるという商品です。
サンタムスのホームページによれば、
・冷暖房効果もアップ。光熱費も大幅に節約できます。
結露も防止でき、カビやダニの発生が減らせます。
・窓の5m外が道路でも、驚くほどの遮音効果。
・エアコンの設定温度になるまで時間がかかりません。
とのことですが、やはり防音・断熱性能的には、トステムインプラスやYKKプラマードUといったサッシメーカーの製品のほうが優れています。
サンタムスの二重窓の強みは、なんといっても奥行き3cmのスペースに付けられるという点と、枠をビス留めするのではなくテープで貼り付けますので、賃貸物件にもビス穴傷をつけることなく、取り付けが可能という点です。今後賃貸物件を中心に普及していく可能性を秘めた商品だと思います。
ちなみにサンタムスの二重窓にはめ込まれる面材は、ガラスではなく、ポリカボネート板という割れにくい素材ですので、小さいお子様のいらっしゃるご家庭などではその点でも安心です。

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防音と遮音と吸音

遮音と吸音は真逆の概念

住まいの防音に関してよく出てくる言葉に、「遮音」「吸音」があります。この二つは実際には真反対の考え方、概念です。
簡単に要約していえば、
■遮音とは出来る限り音を反射させて、自室内の音の出入りを防ぐという考え方。
■吸音とは出来る限り音を通り抜けさせて、自室内へ音が返ってこないようにするという考え方。
ですので、考え方としては真逆です。
したがって吸音の考え方においては、隣接住居や外部にどう音が漏れようが、その部分はお構いなし、考慮外なのです。
遮音対策では比較的固い素材、石膏ボードや遮音シートなどが使用され、吸音対策では比較的柔らかい素材、グラスウールやスポンジ状素材などが使用されます。
一般的にこれら遮音と吸音の考え方を合わせて、防音と表現することが多いです。

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エコなエクステリア

日射しを遮るエクステリア

エコロジー、省エネ、温暖化などなど、地球環境の今後を占うキーワードが紙面に並ぶ昨今ですが、家造りにもこれらの考え方は少なからず影響を及ぼしています。室外に設置されるエクステリアも例外ではありません。一見、あまり関連の無さそうなエクステリアとエコですが、太陽からの熱をいかに建物に当らないようにするか、室内に入れないようにするかといった日照調整の考え方がポイントとなります。
格子状のスクリーンで日射しを遮ったり、可動オーニングを張り出して窓から直接室内に入ってくる紫外線を防いだりすることが、エコ・省エネの考え方に繋がっていきます。

コートライン

細かくスリット状に並んだ格子が日射しを遮り、建物への熱の影響を抑えます。

彩鳥

ファブリック生地が紫外線をカットして日陰を作ります。室内への太陽光の侵入を防ぐことが、室内温度を低く抑えるポイントです。

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効率のいい冷房のかけ方

空気のかく乱と吹き出しの向きがミソです

夏場に外から帰ってきた時に、家の中がムンムンしていて思わず窓を全開・・・誰でも経験があると思います。最大の要因である、窓から差し込んでくる太陽光線の熱を遮断するために、窓ガラスを遮熱・断熱ガラスに交換することが最も効果の高い対策です。
その上でさらに冷房効率を高める方法として、
■エアコンの吹き出しの向きを上向きにする。
■扇風機、サーキュレーターで空気をかき回す。
といった工夫で、冷房コストをかなり節約する事が出来ます。
どちらの方法も強制的に室内の空気を循環させるというところがポイントです。広く知られている事ですが、最低でも月に1度はエアコンのフィルターも掃除しましょう。これだけの事をやるのとやらないのとでは、冷房効率、冷房コストに大きな差が出てきます。

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窓の省エネ・リフォーム減税制度について

窓の省エネ改修工事をする事で税金が控除になります!

この制度は、全居室の窓すべてを省エネリフォームすると、工事費の10%分が所得税から控除されるというものです。
窓の省エネリフォームの方法は大きく3つあり、
■インプラス、プラマードUなどの内窓追加取付け
■断熱サッシへの窓の交換
複層ガラス、真空ガラスなどの省エネガラスへの交換
となっています。
これまではローンを借りたリフォームだけが対象のローン型減税のみでしたが、平成21年4月よりローン無しの投資型減税が新設されました。減税の控除期間は平成21年4月1日~平成22年12月31日までとなっておりますので、今がチャンスです。
より詳細な情報は、(財)建築環境・省エネルギー機構の「省エネ対策に関するサポートセンター」のサイトをご参照下さい。

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防音二重窓でサッシを二重化

空気層の厚みがポイントです!

室内外の音の行き来を止めるのは、窓やドアなど開口部の防音対策、遮音対策が基本です。なぜなら音は壁よりも開口部のほうが通りやすいからです。既存サッシにはまっているガラスを交換するのも手ですが、より防音効果が高いのは防音二重窓を設置するという方法です。
この時ポイントになるのが既存サッシと新たに付ける二重窓との距離です。両者の間に出来る空気層の厚みは出来る限り厚いほうが、防音性はもちろん断熱性も高まります。空気層の厚みは12cm以上が理想と言われていますが、出窓などは二重窓を設置することで空気層の厚みを30cmぐらい取ることが出来ますので、通常の窓に比べ防音・遮音効果が高くなります。既存サッシの気密性をしっかりと保つことも大事ですので、もしも既存サッシの建て付けが狂っているような場合には、調整して直しておくようにしましょう。

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遮音しにくい音域

窓の防音だけでは消えない重低音

窓ガラスを防音合せガラスに交換したり、あるいは防音二重窓を取り付けたりといった防音対策は、中音~高音域の騒音には大変有効です。車の走行音、公園や学校などから聞こえてくる喧騒音のような中音~高音域の騒音は、空気伝播によって窓から侵入してきますので、窓の遮音・防音対策をはかることによって相当軽減されます。一方、ダンプカーやバイクから発せられる重低音は、空気伝播だけでなく、振動によって壁、天井、床など躯体から侵入してくる音のため、いかに窓の遮音・防音対策をはかったとしても、なかなか完全には遮音しきれません。

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花粉を通さない網戸

フィルター網戸で花粉をブロック!

お住まいのメンテナンスとはちょっと違う内容の記事となりますが、最近売り上げが急進している網戸をご紹介したいと思います。
セイキ販売というメーカーから発売されているフィルター網戸という商品ですが、こちらの網戸はクロスキャビンという網目が大変細かい特殊な網を使っており、外部から花粉やホコリなどを通しません。
従来の網戸ではスギ花粉などは室内に普通に入ってきてしまうといいます。まるで窓全体にマスクをかけたような状態を実現できるこのフィルター網戸、花粉症でお悩みのかたにはお薦めです。見た目には通常の網よりも白っぽく見え、うすいシルクをピンっと張ったような感じです。

セイキフィルター網戸
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