2006年ピッキング被害再燃

都心周辺部でピッキング、サムターン回しが再び増加

9月の読売新聞に掲載された記事によれば、2006年1月から8月までに東京都内で届け出のあった空き巣などの侵入盗のうち、特殊な用具を使って鍵をあけてしまうピッキングサムターン回しの被害が、昨年同期より40.5%も増加したことが警視庁のまとめでわかった、とのことです。具体的なエリアとしては杉並区、中野区、江東区、世田谷区など、狭い路地が多く、地域のパトロールが巡回にしくい地域に被害が多発しているそうです。
一頃に比べ、ピッキング防止法施行の効果か、ピッキング被害、サムターン回し被害も昨年まではかなり沈静化していたのですが、2006年に入ってまた急上昇してきた背景には、外国人窃盗団などが犯行を活発化させてきたとの見方が強まっています。物盗りだけならまだしも、在宅中、就寝中などに侵入盗と鉢合わせなどしようものなら命も取られかねません。
警視庁では、都心部の高層マンションよりも、都市周辺部の低層マンションのほうが防犯対策が甘く狙われやすいと分析しています。ピッキング被害が急増といっても、いまだ侵入手口としてはガラス破りがもっとも多いのも事実です。一戸建て住宅や低層マンションの1~2階くらいまでのお住まいでは、防犯ガラスへの交換と併せ、玄関ドアの鍵をピッキングに強いタイプに替えたり、補助錠を取り付けて防犯対策をほどこしましょう。

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