ただの布切れにしか見えない防音カーテン。本当に効果はあるのか!?
防音カーテンは空気伝播音の遮音を目的とするカーテンで、通常のカーテンに比べ厚手に作られており、高い吸音効果を発揮するという物です。ただの布切れにしか見えないといっても、そこはやはり防音に特化して作られた製品ですから、すき間なく適正に施工された防音カーテンであれば、一定の防音効果は得られます。特にキーン!というような高音域はよく遮音すると言われています。
ただ、実際の生活騒音は、高周波の音よりも中音域の音のほうが圧倒的に多いのも事実です。この事からも、防音カーテンの防音・遮音性能には限界があると言わざるをえません。また、「防音二重窓、二重サッシなみに効果があります。」と表示している防音カーテンのメーカーも有りますが、完全密閉型の二重サッシと同等性能というのは、誇大な表現と言わざるをえません。やはり防音・遮音性能ではデータ的に見ても、トステムのインプラスなどの二重窓・二重サッシのほうがハイレベルです。
防音カーテンは一定レベルでの効果はもちろんありますが、過大な期待は禁物だと思います。施工時に防音カーテンと壁とのすき間に気をつけるのはもちろんの事、そもそも元々付いている外側のサッシにもすき間がないか、充分な確認が必要です。もしすき間があれば、サッシの建て付け調整をしっかりとしてから、防音カーテンの施工を実施するようにしましょう。