音はどこから出入りするのか

防音対策はまず窓から

言うまでもなく建物は壁、床、天井から構成されますが、万全を期すのであれば、そのすべてに防音対策を施す必要があります。いわゆる防音室を造るということです。ただ実際に防音室を造るとなると、コスト的にはウン百万円コースとなってしまいます。
もっと手軽に出来る防音対策は、窓の防音対策です。一般に窓にはガラスがはまっていますが、実は音をもっともよく通してしまうのが、この窓ガラスなのです。ガラスメーカーのデータでは、窓ガラスを防音ガラスに替えることで、音がおよそ40%減衰するとのことです。
防音二重窓ではもう少し数値的には防音効果が高く、約50%の減衰となります。数値で書いても実際どのくらい音が小さくなったかわかりにくいですね。ピアノを例にしてみますと、窓を通して漏れてくるピアノの音が10%減衰すれば、体感的に「ああずいぶん小さくなったな」と感じるといわれています。
一般の住宅で100%完全な防音対策を施すことは不可能なことです。いかに効率よく、かつ経済的な防音対策をとるかが重要です。まずは窓の防音からお考えになってはいかがでしょうか。

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