遮音と吸音は真逆の概念
住まいの防音に関してよく出てくる言葉に、「遮音」と「吸音」があります。この二つは実際には真反対の考え方、概念です。
簡単に要約していえば、
■遮音とは出来る限り音を反射させて、自室内の音の出入りを防ぐという考え方。
■吸音とは出来る限り音を通り抜けさせて、自室内へ音が返ってこないようにするという考え方。
ですので、考え方としては真逆です。
したがって吸音の考え方においては、隣接住居や外部にどう音が漏れようが、その部分はお構いなし、考慮外なのです。
遮音対策では比較的固い素材、石膏ボードや遮音シートなどが使用され、吸音対策では比較的柔らかい素材、グラスウールやスポンジ状素材などが使用されます。
一般的にこれら遮音と吸音の考え方を合わせて、防音と表現することが多いです。