屋根下の暑さと明るさがカギです
カーポート、テラス屋根、バルコニー屋根、サンルームなど、エクステリアの分野に屋根は付き物です。呼び名は少しづつ違いますが、各エクステリアメーカーとも、ポリカボネート屋根材の種類として、通常のポリカボネートと熱線吸収ポリカボネートの2種類をラインナップしています。ポリカボネートとは、その強度はガラスの200倍とも言われる、表面への衝撃に大変強い特殊プラスチック材の事です。
以前、象が踏んでも壊れないというキャッチコピーの筆箱がありましたが、あの筆箱に使用されていた素材がポリカボネートです。
通常のポリカでは、光はほとんど素通りしますので屋根の下はとても明るいのですが、熱の元となる近赤外線もほとんど素通りなので、屋根の下にいても直射日光を浴びている状態とほとんど変わりません。例えばカーポート下の車中温度にしても、炎天直下とほとんど変わらないということです。
一方、熱線吸ポリカは、近赤外線を50%もカットしてくれる代わりに、光も80%もカット「してしまい」ますので、真夏でも熱線吸収ポリカ屋根の下では涼しく感じます。その代償として、やはり屋根の下は暗くなってしまいます。
これらの特長をよく考慮しながら、屋根材の選定をしましょう。特にリビングルームなど、光を採り込みたいお部屋がこれら屋根の近くにある場合には注意が必要です。屋根下の暑さと明るさを秤にかけて、充分にご検討下さい。